
特定技能ビザで働ける16分野とは?仕事内容と必要なスキルを解説!

こちらの記事では、人材不足の企業向けに特定技能ビザでスキルを持った即戦力になる外国人労働者を雇いたい方向けに、特定技能ビザについて紹介します!
1. はじめに
「特定技能ビザではどんな仕事ができるの?」
特定技能ビザは、日本の労働力不足を補うための制度で現在16分野が対象になっています。
16業種とその仕事内容、必要な試験について解説します!
2. 特定技能ビザの対象業種(16分野)とは?
特定技能ビザには「特定技能1号」と「特定技能2号」の2種類があります。
16分野の業種で就労可能であり(1号)、一部の業種は長期在留(2号)と可能となっているのが特徴です。
2号の対象分野は11分野となっています。
分野 | 主な職種・仕事内容 | 在留期間(2号) |
---|---|---|
① 介護 | 介護施設での生活サポート | 最長5年(1号のみ) |
② ビルクリーニング | 施設・オフィスの清掃 | 1号:最長5年、2号:可 |
③ 工業製品製造業 | 金属・プラスチック加工、機械部品の組立 | 1号:最長5年、2号:可 |
④ 建設 | 土木・建築の作業 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑤ 造船・舶用工業 | 船舶の建造・修理 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑥ 自動車整備 | 自動車の点検・修理 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑦ 航空 | 空港での手荷物管理・整備 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑧ 宿泊 | ホテル・旅館の接客業務 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑨ 農業 | 野菜・果物の栽培・収穫 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑩ 漁業 | 魚の養殖・漁業 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑪ 飲食料品製造業 | 食品加工・製造 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑫ 外食業 | レストラン・飲食店での調理・接客 | 1号:最長5年、2号:可 |
⑬ 自動車運送業 | トラック・バス運転 | 最長5年(1号のみ) |
⑭ 鉄道 | 車両保守・運行管理 | 最長5年(1号のみ) |
⑮ 林業 | 伐採・森林管理 | 最長5年(1号のみ) |
⑯ 木材産業 | 木材加工・製造 | 最長5年(1号のみ) |
3. 各分野の仕事内容と求められるスキル
すべての分野において、日本語試験は必須となっております!(途中から省略させていただきます)
日本語試験については、「介護」「自動車運送業」「鉄道」だけ他と異なる点があるのでご注意ください!
リンクは、外部サイトとして各分野を管轄してる各省庁が出している詳しい特定技能のページを貼っております。ぜひ参考にしてみてください。
① 介護 ※1号のみ
- 仕事内容:介護施設での入浴・食事・排泄介助、日常生活のサポート
- 必要なスキル:日本語能力(N4以上)、高齢者とのコミュニケーション能力
- 特定技能試験:「介護技能評価試験」と「日本語試験」+「介護日本語評価試験」合格が必要
② ビルクリーニング
- 仕事内容:オフィス・ホテル・商業施設の清掃
- 必要なスキル:清掃機器の操作、衛生管理の知識
- 特定技能試験:「ビルクリーニング技能試験」に合格
③ 工業製品製造業
- 仕事内容:金属やプラスチックの加工、機械部品の組立・検査
- 必要なスキル:精密作業の技術、安全管理の知識
- 特定技能試験:「製造業技能試験」に合格
④ 建設
- 仕事内容:建築・土木工事、コンクリート工事、鉄筋組立など
- 必要なスキル:建築知識、安全管理能力、チームワーク
- 特定技能試験:「建設技能試験」に合格
⑤ 造船・舶用工業
- 仕事内容:船舶の建造・修理、溶接、塗装、機械の組立
- 必要なスキル:金属加工技術、機械の知識、安全管理
- 特定技能試験:「造船・舶用工業技能試験」に合格
⑥ 自動車整備
- 仕事内容:自動車の点検・修理、車両診断
- 必要なスキル:機械整備の知識、工具の扱い、安全基準の理解
- 特定技能試験:「自動車整備技能試験」に合格
⑦ 航空
- 仕事内容:空港での荷物の搬送・搭載、航空機の整備
- 必要なスキル:重量管理の知識、航空安全規則の理解
- 特定技能試験:「航空関連技能試験」に合格
⑧ 宿泊
- 仕事内容:ホテルや旅館でのフロント業務、客室清掃、レストランサービス
- 必要なスキル:接客マナー、日本語能力(N4以上)、ホテル業務の基本知識
- 特定技能試験:「宿泊業技能試験」に合格
⑨ 農業
- 仕事内容:野菜・果物の栽培、収穫、出荷作業
- 必要なスキル:農作業の基礎知識、体力、環境管理の知識
- 特定技能試験:「農業技能試験」に合格
⑩ 漁業
- 仕事内容:漁船での漁獲作業、魚の養殖、出荷作業
- 必要なスキル:漁業の基礎知識、船上作業の安全管理、チームワーク
- 特定技能試験:「漁業技能試験」に合格
⑪ 飲食料品製造業
- 仕事内容:食品の加工・包装・製造ラインの管理
- 必要なスキル:衛生管理の知識、食品加工技術、機械の取り扱い
- 特定技能試験:「食品製造技能試験」に合格
⑫ 外食業
- 仕事内容:レストランやファストフード店での調理・接客・配膳
- 必要なスキル:接客マナー、調理技術、日本語能力(N4以上)
- 特定技能試験:「外食業技能試験」に合格
※飲食料品製造業と外食業の外部リンクは同じです
⑬ 自動車運送業 ※1号のみ
- 仕事内容:トラックやバスの運転、物流業務
- 必要なスキル:運転技術、日本の交通ルールの理解、安全運転管理
- 特定技能試験:「自動車運送業技能試験」に合格
- 従事する業務がタクシー運転者またはバス運転者の場合は、「日本語能力試験N3以上」が必要になります
⑭ 鉄道 ※1号のみ
- 仕事内容:鉄道車両の保守・点検、駅業務、運行管理
- 必要なスキル:鉄道の運行知識、安全管理、機械整備スキル
- 特定技能試験:「鉄道技能試験」に合格
- 従事する業務が運輸係員(駅係員、車掌、運転士)の場合は、「日本語能力試験N3以上」が必要になります
⑮ 林業 ※1号のみ
- 仕事内容:森林の管理、伐採、木材の運搬
- 必要なスキル:チェーンソーなどの機械操作、安全管理、環境保護知識
- 特定技能試験:「林業技能試験」に合格
⑯ 木材産業 ※1号のみ
- 仕事内容:木材の加工・製造、製品の品質管理
- 必要なスキル:木工技術、機械操作、品質管理の知識
- 特定技能試験:「木材産業技能試験」に合格
4. 特定技能1号と2号の違い
1号と2号の違いは、スキルの熟練度です。
2号に関しては1号を経験した人のみ移行可能となっております。
特徴は以下の通りです。
- 特定技能1号は最長5年、家族帯同不可
- 特定技能2号は在留期間の更新が可能&家族帯同OK
2号の方は受け入れ機関または登録支援機関による支援が必要なくなります!
5. 特定技能ビザの取得方法
特定技能ビザ取得の流れ
外国人労働者が海外にいる場合
- 技能試験・日本語試験に合格(試験は業種ごとに異なる)
- 技能実習2号を良好に修了した外国人は試験は必要なし
- 雇用契約を結ぶ(企業とのマッチングが必要)、健康診断の受診
- 在留資格認定証明書(COE)が発行されるのを待つ
- 自分の国の日本領事館でビザを申請して、日本に行く
- 日本での就労スタート!
※外国人労働者が海外にいる場合は、基本的に受け入れる企業が出入国管理局へ代理で申請します
日本にいる場合は、在留カードの種類を変えるので、「在留資格変更申請」を本人がする必要があります。
ビザを取得するために不明な点がございましたら、行政書士にご相談ください!
6. まとめ
今回の記事では以下のことをまとめてみました。
✔️ 特定技能ビザでは16の業種で働ける!
✔️ 業種ごとに試験や必要なスキルが異なるため、事前にしっかり確認しよう!
✔️ 特定技能2号なら長期在留&家族帯同も可能

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