こんにちは!
今日はわたしが帰化でやらかしてしまった失敗談をお話ししたいと思います…
(気が重いです…笑)
帰化は許可されたのですが、申請前の失敗です。
やらかすことなんかあるの!?
と、思われるかもしれませんが、2つの失敗のうち、1つは取り返しのつかない、今も解決できない問題となってしまったので、今後帰化される方の参考になれば、と思って記録します。
取り寄せる資料を全て把握できていなかった
一つ目は、自分自身が各役所から取り寄せないといけない住民票などの資料を全て把握できていなかったことです。
今まで住んだことのある記録を、空白の期間がないように住民票を集めなければなりません。
法務局の方では、住所など全て記録されておりますが、その情報は一切教えてもらえません。
自力で正確な年月を書く必要があります。
今では、外国人登録原票を開示請求をして、平成24年7月以前の住所一覧を把握するということができることを知っていますが、当時は知りませんでした…
帰化申請に必要な経歴書を書こうにも、赤ちゃんの頃から現在までの住所を転入の年月を含めてすべて把握することができていなかったので、
- 経歴書に空欄ができて、何度も指摘をされてやり直した
- やり直しにあたって、最初の方に取り寄せた住民票の有効期限(3ヶ月)が切れた
というのが1つ目の失敗です。
日本名にするとき、ミドルネームを落としてしまった
ミドルネームを落としてしまったというのは、日本名を「氏」「名」で分けられたときに、
本名であった「Karen Mutsumi Ideguchi」(カーレン ムツミ イデグチ)を
「氏」いでぐち 「名」むつみ
と選択し、ミドルネームであったカーレンを日本名では載せませんでした。
学校や普段の通称としては、この「いでぐち むつみ」を使用し、名乗っていたので全く違和感はなかったです。
むしろ当時は、Karenというミドルネームが、同調圧力の強い日本社会の中ではとても嫌に感じていたので、無くしてもいい、という感情もありました。
日本では「いでぐち むつみ」、
ブラジルの書類上では「Karen Mutsumi Ideguchi」となり、
Karenがないことで、同一人物であることを証明することができなくなりました。
帰化の証明書というのは発行されておらず、日本で名前が帰化によって変更になった証明書が公的書類としてありません。
ですので、私はブラジルではKaren Mutsumi Ideguchiのまま、アップデートできない形になってしまったのです。
日本では結婚したものの、ブラジルでの結婚手続きができなくなってしまいました…汗
ブラジル領事館に問い合わせても、上記と同様な回答を得たので、こればかりはどうしようもありません。。。
日本が重国籍を認めて、帰化証明書を発行してくれるのであれば、ブラジルでの手続きが可能になりますが…夢のまた夢なのかな…と思ってしまいます。
解決策としては、日本名を選択するときに、「名」の部分に「カーレン睦美」にして、通称名を使用する。
ということが考えられます。
今となっては、このような解決策も受け入れられますが、当時の私には難しかったと思います。
(アイデンティティーの問題から)
また別の記事に帰化をする前と後のアイデンティティーについても触れたいと思います。
最後に
この失敗の記事を読んでくださった方々には、失敗をしないように帰化申請を進めていただきたいと思います。
このような失敗があったからこそ、自分自身のアイデンティティーに気付けたことももちろんあります。
また、失敗したからこそ、私が関われる帰化申請サポートには、しっかりと細かいところまでサポートしたいという気持ちが誰よりも強くなりました。
当事者にしかわからない気持ちや、国籍についてどこに聞いたらいいのかわからない場合も、気軽にお問い合わせ頂けたら嬉しいです。
少しでも私の失敗がお役に立てることを願います…
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