帰化と永住権の違いは？

大きな違いは国籍

大きな違いは国籍です。

帰化の場合は日本人になります。

永住の場合は、元の国籍のまま、日本に永久に住むことが出来る権利です。

いずれも、ずっと日本に住むことができることに変わりはありませんし、

どんな仕事をしても自由です。

戸籍は？

日本には、戸籍という制度があります。

この戸籍というのは、人の一生の間に起こる出生、結婚や離婚、子供の誕生、死亡といった事実を身分関係として登録し、公的に証明する制度です。

外国人には、戸籍というものはありません。

なので、一般的に本籍欄には、自国の国名を書きます。

ですが、日本で生活する上では戸籍法が適用されるため、出生や子供の誕生など、日本人と同様に住んでいる地域の役所に提出する必要があるので、皆さん出しているのと思いますが、、、

永住権の場合は、この戸籍は引き続き外国籍なのでないままです。

帰化をしたら、日本国籍を取得するので戸籍が作られ、本籍地は住所表記になります。
（帰化申請時に本籍地にする住所を書いて提出します）

これは実際の私の戸籍です。

身分事項という欄に、国籍選択という欄が追加され、ここで、帰化をした事実がわかります。

実際に帰化が許可された日は、５月だったのですが、国籍選択の宣言書を提出したのが８月だったので、この日にちになっています。

在留カード

永住権の方は、国籍は自国のままですので、在留カードの所持が必要になります。

引き続き、在留カードを更新する必要があります。

帰化の場合は、許可されたらまずはじめにすることとして、在留カードの返却があります。

日本人になるというのは、外国籍ではなくなる、ということですので、在留カードを返却します。

私の場合は、返却というよりも、カードに穴を開けられて持ち帰らせてもらいました。

（思い出に残しておこうとおもったのですが、度重なる引っ越しで無くしてしまいました…汗）

選挙（参政権）

そして、次に選挙権について。

日本人には参政権という、国民が国の政治に関与できる権利があります。

立候補して、国の政治に参加したり、選挙で投票をして国の政治に意見を反映させたり。

また、公務員になる権利や、辞めさせる権利などもこの参政権に含まれます。

ですので、一般的に公務員は日本人であることが条件だったりしますよね（自治体によって異なります）

永住権には、この参政権はありません。

国籍は引き続き、自国のままであり、日本に永久に住むことができるという権利に過ぎませんので、認められていません。

各自治体によって外国籍の人にも選挙権を、というニュースはよくみますが、未だ実際に選挙権は日本国籍のみですね。

帰化をした場合は、日本国籍となるので参政権も同時に持ちます。

私は、帰化をして５年目になり、選挙は欠かさずに行っています。

強制送還について

普通に生活していれば、「強制送還」という言葉を聞くことはないと思います。

実際に私もニュースで聞く程度の言葉だと思っていました。

ですが、永住権は外国籍であることに変わりはなく、悪事を働き、犯罪を犯してしまったら強制送還ということも考えられます。

日本で生まれ育ったにも関わらず、です。

強制送還になってしまうと、日本へ再入国するのはとても難しいです。

帰化をした場合は、日本人になるので、強制送還されるということはありません。

最後に

永住権と帰化の違いについて説明しました！

国籍が違う、というところが大きなポイントなります。

いつか自国に帰る計画があるのであれは、永住権の方をオススメしますし、

自国に帰る予定はない、ずっと日本に住むつもり、であれば、帰化をオススメします。

お一人お一人によって、永住権の方がいいのか、帰化の方がいいのかは異なってきますので、
お話しを聞かせていただき、情報提供させてください。

初回相談は無料となっておりますので、お気軽にお申し込みいただけたらと思います。