さぁお金を借りてみるぞ!                         ~事業のためにお金を借りてみたカーレンの実話~

はじめに

かーれん

よーし、行政書士の資格が取れたし、開業!
とりあえず事務所借りて、パソコン買って、机もそろえて、
え、会費も払って…

よーへい

どうしたのー??

かーれん

やっと事務所を開けそうなんだけど、売上がないのにこんなにお金使っても大丈夫なのかなぁ?
貯金もそんなにないし、こういう時ってお金借りられるのかな?

よーへい

開業までもう少し!すごいね!!!

そうだね、初めて自分で事業をする人向けに借りれるお金もあるよ!

かーれん

私なんにも売上ないけど借りても大丈夫なのかな?
どうやったら借りられるのかな?

よーへい

それじゃあ、一緒に考えてみよう!

はじめに

こちら、開業前のかーれん。

自分で開業して自分の仕事を始められることでわくわくしている一方で、お金の不安がかーれんを襲っていました。

この記事を読んでいるあなたはどうでしょう?

今回はかーれんの開業時のお話をふまえてお金を借りるまでの流れをお話ししていきます。

本当にお金が必要なのか?

かーれんはまず、元銀行員である私に相談をしてきました。

「結構最初はお金使っちゃうんだけど、借りたほうがいいかな?」という内容。

漠然と「お金が必要」な気がするということ

まず、誰かに相談したことは正解ですね。

そこからいくら必要なのか?何に使うのか?を一緒に書き出していきました。

行政書士会への登録に約30万、事務所の家賃が6万、パソコンが20万、机やイスに3万、鍵付きの棚に2万…(約100万!?!?!?)

そう、まずは冷静に...!

あなたが事業を始めるために「何が必要で、いくら必要なのか?」を整理することが大切です。

いわゆる「資金計画」といわれるものです。

すぐに買えないからこそ、立ち止まって整理をしていきましょう。

固定費を考える

資金計画ができたら、次は毎月かかってくる「固定費」について考えてみましょう。

家賃6万、光熱費1万、通信費1万、保険料など3万...合計11万!

これと、借入の返済2~3万程度を含めると約14万!!!

事務所を開業するだけで毎月14万はお金が出ていくことがわかりました!!

実際にはもっとほかのお金もかかるかもしれませんが、最低限かかってくるお金として把握しておきましょう!

じゃあ、どうやってお金を返していけばいいの?

さて、必要なお金が借りられたとして、どのようにお金を返していきましょう?

ここではあなたの事業でもっとも大切なことのひとつ「売上」についての整理をしていきます。

まずはサービス内容を確認していきます。行政書士なので、「ビザ関係」「帰化や永住」「会社設立」などのサービス内容があげられます。

次に料金の設定。相場を調べたり、お客さんとなりうる人数を想定したり、調査や金額の妥当性を図ることをしました。これが事業計画となっていきます。

例えば、
サービスAが10万円、サービスBが5万円、サービスCが5千円と決めたとします。

毎月、事務所を維持するために14万はかかってくるのでそれ以上の売上を上げなければいけません。

よって、毎月、サービスAが1つ、サービスBが1つ売れると事務所は継続できる!

ということがわかりました。

それでもかーれんは満足しません。欲しい服や靴も買いたいし旅行もしたい!!

事務所を維持する14万の他に10万の自由なお金が欲しいということ。

そうすると、毎月、サービスAが2つ、サービスBが1つで25万!

事務所を経営しながら好きなことにもお金が使える!!

ということでこれらの数字を計算していきました。いわゆる収支計画というものです。

ここで重要なのは
・サービスごとの単価と月に何件取れそうかの試算(売上の計算)
・その売上で事務所を維持するために必要なお金が払えるかの逆算
・どの程度の仕事量が黒字にできる状態かを把握する

💡事業計画:自分のサービスの内容、販売方法などの計画

💡資金計画:事業に何が必要で、いくら必要かの計画

💡収支計画:事業計画と資金計画をもとに、どのくらいの利益を残していけるかの計画

ぼんやり⇒はっきりさせる!

頭の中になる僕然とした「お金が必要」を細かく整理して

やりたいことや必要なことを伝えられる形にしていきました。

カーレンの頭の中はこのように整理されました。

相談前)

開業したらお金が結構出ていきそうだから、お金が必要

お客さんが来てくれたら、たぶん大丈夫

借金しても返していけるか心配

相談後)

開業には100万、研修費58万、売上ができるまでの3か月分の固定費14万×3か月=42万が必要であること

月にサービスAの商品が2人、サービスBの商品が1人に販売できると赤字にならない

借金をしても〇人のお客さんにサービス〇を販売できれば問題ない

このように頭の中にあったものを目に見えるように整理することがお金を借りるためにも事業を行っていくためにも必要です。

しかも!!!!

今、このように説明したことはすべて銀行に提出する書類につなげていけます!

文字にすることで人に伝わる形になり、かーれんはそのまま銀行へ行きました。

まとめ

相談することは問題を解決することではありません。

しかし、相談することはあなたの現実を「見える化」し人に正しく伝えられるようになる第一歩になります。

結果としてかーれんは日本政策金融公庫で200万の融資を勝ち取り、行政書士の事務所を始めました。

また、相談したことで起業する人向けの補助金約100万が取れたり、商工会議所とのつながりもできて起業家としても前に進めたのではないでしょうか?

ちなみに開業するときに相談できる場所以下のとおりたくさんあります!

  • 商工会議所
  • 政府系銀行:日本政策金融公庫
  • 信用金庫:地元にある〇〇信用金庫
  • 地方銀行:地元にある〇〇銀行
  • 県や市が行っている起業塾など

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この記事を書いた人

鳥取県出身。趣味は旅行、料理、キャンプ、野球、バレー、ゴルフ。
学生時代にポルトガル語を学び、ブラジルを5往復するほどブラジル好き。
大学卒業後は地方銀行でローンや融資に携わり、その後外資系生保へ転職。より専門的にFPとして金融について学んだ。将来にかけての資産防衛手段や創業の手助けなどを中心に財務のアドバイス、事業計画の策定、補助金サポート強み。どんな未来を描いていくかを一緒に考えながら事業の継続や立ち上げに伴走していきます。

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